インタビュー

「出版の、その先のステージへ。」というミッションと共に、 フォーネット社が描く未来。

「出版の、その先のステージへ。」というミッションと共に、
フォーネット社が描く未来。

専務取締役

小倉 健 (Takeshi Ogura)

1995年大学卒業後、製本会社に入社。2002年会社が統合して現在のフォーネット社に移籍。営業として大手出版社の数多くのヒット作に関わり、現場で「ものづくり精神」を学ぶ。その後、関連企業の物流部門の役員を経て、現在はフォーネット社専務取締役とデジタル事業部の責任者を兼務している。

フォーネット社のこれまでの歩み、培ってきた独自の強みについて教えてください。

私たちフォーネット社は、出版業界での100年近い経験と、モノづくりへの深い情熱を背景に、独自の強みを築いてきました。

特に、製本事業を中心としつつ、出版業界が直面するさまざまな課題に対応してきた歴史が、今のフォーネット社の独自性を築き上げたと自負しています。
時代の変遷に応じて、生産設備への投資や技術革新を進めることで、いつの時代も業界の発展に貢献してきました。

また現在は、紙の本への深い思い入れを持ちつつも、時代の流れに合わせてデジタル化に積極的に取り組んでいきたいと考えており、まさに「出版の、その先のステージ」へ挑戦を行っております。 言ってしまえば、この挑戦意欲や、新しい物事への柔軟性こそが、フォーネット社の最大の独自の強みと言えるかもしれません

歴史ある産業の中でも、自身の入社以来、特に大きな変化を感じる瞬間はありましたか?

明確にありました。日本が高度成長期を迎えた時代、出版社の役割は極めて重要なものでした。
今のようにパソコンやスマートフォンといった情報媒体がまだ普及していなかった時代、情報を伝える手段として、雑誌などの出版物は社会の波を作るうえで決定的に重要な役割を担っていたのです。

出版物を通じて伝えられた情報やコンテンツが、世の中の流行や熱気を生み出していった時代。あの時は、出版産業が変化した、というよりもむしろ、出版を通じて日本という国が急速に前へ進んでいったような感覚でした。また、デジタルの波が押し寄せている現在も、まさに転換点といえるほどの大きな変化です。
出版のあり方自体が根本から見直される時期を迎えており、特にこの10年間はデジタル化への取り組みを加速させなければならない重要な時期だと捉えています。

デジタル化を推進する上で、どのような壁に直面しましたか?

1つの会社として、どう会社全体で向かう方向性を定め、高い熱量で進んでいくか、ということにずっと頭を使い続けています。
繰り返しになりますが、フォーネット社は、複数の関連会社と密に連携しながら、必ずしもデジタルには関わらない領域も含めて広く事業を展開しております。
また、2022年末には会社統合を経て、技術開発に強みを持つシグレスト社を仲間に迎え、デジタル事業部を発足しました。
このような多様な社員が存在していることは、フォーネット社の大きな強みである反面、新たな挑戦を推進するうえでは、強烈なリーダーシップを発揮しなければ、皆が同じ方向を向くことは難しいのです。

これから先、「出版×デジタル」という領域での展望について教えてください。

私たちは、これから先のステージを「出版」の枠ではなく「コンテンツ」という枠で捉えています。
出版社が保有しているのは、単に紙の本だけではなく、その中にある「コンテンツ」です。日本の漫画が世界中で愛されていますが、それはただ紙の漫画が愛されているという話ではなく、登場するキャラクターや世界観、ストーリーといったコンテンツが愛されているのです。
このコンテンツの周辺には、出版だけに止まらない新たなチャンスがあり、デジタルを切り口にそうした領域へ挑戦していくことが私たちの使命だと考えています。
単にモノづくりの会社というよりも、もはや出版を中心とした領域における商社のような存在を目指していますね。

デジタル事業部の発足から1年以上経過し、どのような手応えや課題がありますか?

デジタル事業部の発足以来、出版領域での新たなビジネス自体も増加し、またデジタル化に伴う新たなチャレンジが確実に増えています。
また何より大きいのは、社員一人一人の中が、目の前のプロジェクトに対して「出版の、その先のステージへ。」というミッションを意識しながら取り組めていると感じています。
感覚的かもしれませんが、そうした意識から、顧客の新たな課題や、自社の新たな可能性に気付けるチャンスは広がっていくものです。一方で、まだまだ組織を強く、大きくしていかなければならないとも感じています。
この巨大な産業を本気でデジタルシフトしていくのであれば、まだまだ私たちの取り組みのスケールも、大きくしていく必要があります。そのため、同じような志と熱量を持って取り組んでくれる仲間を、もっともっと増やしていかなければなりません。

「出版の、その先のステージへ。」というミッションを実現するために必要な仲間とは?

広い意味でのエンターテイメントに情熱を持ち、かつ、既成概念に縛られず多面的に物事を捉えることができる人材を求めています。

私たちが目指すのは、出版、そしてその世界を取り巻く多様な機会に対して、失敗を恐れずに経験を積み、常に挑戦を続けていける会社作りです。
これは非常に難しく、困難なことも多く、それでいてやりがいのある仕事だと感じています。
このような機会を目の前に、心からワクワクできる人が、これからのフォーネット社にもっとも必要な人です。

最後に、自身の目指す未来像を教えてください。

出版、そしてその中にあるコンテンツやそれらを生み出すクリエイターの存在は、日本が世界に誇れる伝統であり、価値であり、文化です。
この価値を最大限に引き出し、日本という枠を超えて世界中に広げていく立役者になることが、私がフォーネット社で成し遂げたいことです。それは単に「自分たちの会社を成長させたいから」といった話ではありません。本が、コンテンツが生み出す感動や、それらを通じて人々の人生が本当に良いものに変わっていくのだと、心の底から信じているからです。一冊の本、一人のキャラクターとの出会いが自分の人生を良いものに変えてくれた、という経験を、きっと多くの人がしてきているはずです。こうした感動を、日本に、世界中に広げていくことこそが、私の目指す未来です。

「出版の、その先のステージへ。」というミッションと共に、 フォーネット社が描く未来。

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